開催日 |
2008/02/09 |
2008/03/08 |
2008/04/12 |
石田郁子
(木の花) |
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赤紫のかわいい口で
今日もがんばってね と
エールを送っているよう
路傍に咲く
ホトケノザの花
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門田りよ子 |
枯れ木に
恥らう様に ぽっぽっと
雪の花
澱んだ空気に
天からの恵み
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菊江 寛
(高望正夢) |
カギっ子じゃなく
子供たちを
育ててこれた
その私はまた
カギっ子になっている
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ひとつの玉子を
分けあったという
母の兄弟
その仲良しの
ひとりが欠けた (一席)
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粗雑なみそ汁を
飯に掛けるだけの
日もある
男ひとり
花冷えの朝 (二席)
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倉田モコ |
三千九百六グラムのお米
〔抱っこしてね〕と
袋に名前と写真入り
内祝に
苦笑い
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うどの調理法は?
お嫁さんからのメール
あら大変
インターネットで検索
しんまい姑 (同点二席)
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学園の桜
いっぱいに手を広げ
君を待つ
心配ないよと
母の愛に似て (同点三席)
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失明の
時に備えて
今のうち
あれを見ておく
これ書いておく
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足下を
掘り下げていく
どこまでも
必ず有ると
信じ続けて
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友人からの誘いが
煩わしくなった
新しい出会いも
望まなくなった
また「鬱」だ
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なまいきなこ |
夫が私を呼ぶ
「奥さーん」
たくさんの奥さんが
振り返る
スーパーの中
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見習い車掌が
左右を見る
大声で叫ぶ
「確認、完了」
4月の電車
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女房の こはる |
私を捨てる
過去を捨てる
けれど尚
しがらみを梱包する
転居前夜 (一席)
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牧野 夢 |
雪の中で
顔だけ出して
咲いている
タンポポは
冬のひまわりに見える (二席)
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過ぎ去った春に
二人で見た
座禅草
彼岸を待って
咲くのかひっそりと
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年の差 生き方
平行線の二人だけど
時折見せる
彼女の仕草が
セピア色の私と重なる
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松本
佳代
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さんさんと降る雪
その時が好き
熱いコーヒーを
抱きしめて
窓辺による
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どこからかフルートの音
ローレライを奏でる
おじいさん
ありがとう
胸にしみました
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泣き言を
並べて帰る友
慰さめて肩を抱く
満開の桜が
優しかった (同点三席)
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悠木すみれ |
雪は
部屋にも降る
しんしんと
蒼白い気配となって
部屋にも降り積む (三席)
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尋ねて行けば
いつでも会えると
思っていた
故郷の温みのような人が
亡くなった (同点二席)
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大きく開いた
紫木蓮の
花びらは
空に向かって
あっかんべ〜 (一席)
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吉村恒雄 |
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思春期の
少女のように
赤くなり
清楚にほころぶ
かれんな桜
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