飯能五行歌会2002年1月〜5月の作品       飯能五行歌会HOMEへ
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石田郁子








ヒロシマ

命のしるし










焼け爛れた
 
目を回している
赤い花 白い花が
花水木の
いたずら者
春の嵐は





 
きりりと薫る
沈丁花が
一服の清涼剤
この世に
人間の膿が充満した







 
馥郁たる香を放つ


の花
樹上に咲く
空気を吸って
原生林に漂う
 








頑なな心が
指先の感触に
椎の実と遊ぶ
ポケットの中で

井関貞子























 

































           







 
はしゃぎだす
私の心も
近ずく
はしゃぐ声が
寒さを割って
  冬の庭 雨あがりの 咲かす 雫の花を 桃の小枝に





臼杵萬里子
むすことかさなる 遠い昔の あたたかさ かわいさ





           
 

川島澄子
 
           
 
あおの匂い
風は
通り抜ける
竹林













           
           

門田りよ子



























二席
           

















いよいよ最終章
子育て
よちよちと始めた






 



  
出来る限りの  
思いを注ぎ込む
芯の揺らぎに
燈明の







川口延子
 
 

花影に母の笑顔を見

時間が逆もどりした

清らかな香りに包まれて

ろう梅がいっぱい咲いた
亡き母の愛した
           
           
           

菊江 寛













の 
義母は




まで
 
捨てた時間だ
寄り道して
自分が
言うまい
いつの間にかなんて

一席





  笑いだす
























 
ゆうゆうと使う
ためた時間を
仕事の達人
こなす
段取り良く

二席




 
あえぐ人
パンを求めて
宝くじに並ぶ人
並ぶ人













吉川幸子
ふるまっている と自慢げに





 
艶やかに咲き ベコニアが
           
           
 
届いてほしい
目覚めた想い
冬眠から
超特急にのせて
春一番の
 
飛行機雲
夕ぐれの
はしゃぐ
リズムカルに
心の隙間を







 葛原りょう 
 
           
           
 
昇り龍 
歓喜の
全身   
暴れ川
雪解け水の

一席




 
歩け
走れ
エ│ルが二つ
言ってやりたい
自分に








個人五行歌集
『思考作語』

いつまでも決断はない
悩む

のは後ろ向き
でも 自分で結論を出す
考える

のは前向き
 













































煩わしい日本

とは言えない









この問いに















 
決めたのだから






逃げてばかりもいられない
させられそうになってきた
管理組合理事長に






 
初めて理由がわかったよ
自分たちがそうなって
それが不思議だったが
年老いても仲がいい
子供のいない夫婦は






佐々木広子
 
           
 

































二席
           
           

白岩幸子
 
           
 
やりすごせたらいいな
社会の低迷を
無関心さで
うす目で示すほどの
ひなたぼっこの猫が

三席
           
           

福井昭子
桐の花











薄紫を 天に

一席
   
































三席
 

野沢和佳子
 
 
自分なり






ふりかえりし
夜道歩く
鼓動高なる


三席

           
           
           

 前川みち子
    






























 





不機嫌女房の
ほっと一息や
カタカタ飛んでいき
肩書き






窓の外は春
浮き立つ心
なんだけど
埃だらけ














 
脂肪だけ
冬の貯金







ぽんぽこぽ│ん
おなかの様子




  答をもとめる 梅のつぼみに 自分の心 置きどころのない 悲しみの多さに


宮崎 敦
      自分の心







自由に ならないが 自由に
           
           
 

三好叙子
 
           
 

























一席
           
           



 森本いく子
 
           
花の下
行くなら
同じ
桜色が見える
木の間から









 
幾度も目覚める
いまだ
揺らす風に
ガラス戸を
婚家の

横山紘一
































 
働いているのだな
生きものはみんなみんな
足あげた
踏みそうになって






一席


負けるなんて
小回りに



追いかけられている












 
唯一の慰め
変わらぬ愛が
時間が流れる
怒濤のごとく
二人のあいだに







 
また明日ね
夕日さん
ああ





かくれる
かくれる








和田三代子












































           
  探さねば つくろひの紙を
初花も見えない

囀りも聞こえず
紙風船が割れた







           
           
 
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